調理師試験の試験内容と対策、受験にかかる費用について

調理師試験の試験内容と対策、受験にかかる費用について

調理師免許を取得するには専門学校に通う方法と、2年以上の実務経験を経て資格試験を受験する方法があります。
専門学校の学費や通学期間がネックとなる人は試験に挑戦されると思います。

そんな方向けに
「調理師免許について」が体系的に分かる内容を意識してまとめてみました。

調理師試験とは

調理師試験は、端的にいうと国家資格「調理師免許」を取得するための筆記試験です。
厚生労働大臣から指定を受けた調理師試験指定試験機関「調理技術センター」が運営しています。

各都道府県で基本的に年1回、試験が開催されています。(地域・年度によっては2回開催されることも)
例年6~11月頃に開催されますが、詳細な時期や場所は毎年変わります。

特に2020年は、コロナウイルスの影響で試験日や会場の変更が頻繁に起こっています。

各都道府県で試験は年1回なので準備は入念にしておきたいところですが、複数の都道府県で掛け持ち受験も可能です。
出願が間に合わなければ次回は丸一年後…。
試験スケジュールはこまめに確認してスマホや手帳でスケジュール管理しておきましょう。

調理師試験の受験(申請)にかかる費用は約15,000円

地域によって異なりますが、受験費用は6,000円程度。
その他、受験票に貼る証明写真や願書を送る送料など諸経費をもろもろ合わせて7,000円くらいでしょうか。

なお、資格を取得したら「申請」が必要になります。申請が受理されてはじめて「調理師」になれるわけです。
まずこの申請に5,600円がかかります。


え。

加えて、覚せい剤などの中毒者ではないかどうかの証明(医師の診断書)・戸籍証明の書類も必要になりますので、総額で8,000円程度必要になってきます。



ええ…。


・受験費用に6,000円+α
・申請費用に5,600円+α
 ⇒総額15,000円くらい

申請先は居住地によって異なります。

東京の申請場所一覧
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/smph/kenkou/shikaku/csh_menkyo/chori_seika/shinsei/chori/shinseiichiran.html

滋賀、京都、大阪、兵庫、和歌山、徳島に住んでいる人
https://www.kouiki-kansai.jp/koikirengo/jisijimu/shikakumenkyo/tyourisimenkyosinsei/538.html

調理師試験の試験内容7科目

調理師免許試験は4択のマークシート方式で解答する筆記試験で、実技はありません

試験内容は、「食文化概論」「栄養学」「食品学」「調理理論」「衛生法規」「公衆衛生学」「食品衛生学」の7科目。
マークシートとはいえ試験時間は2時間ですので、理解度の高い問題を効率よく正答していく必要があります。

  • 食文化概論
    世界の代表的な料理や食文化、歴史について問われます。日本の食文化は、昔の食事様式や代表的な郷土料理などが取り上げられます。
  • 食品学
    食品の種類や栄養素、味や香り、調理方法や保存法、加工法などについて。食品成分表や食品添加物についても知識が必要です。
  • 調理理論
    調理の基本技術から調味料の組み合わせ、オーブン・電子レンジなど調理器具の扱い方といった、調理の現場に直接関連する内容です。
    出題数と配点は高め。
  • 栄養学
    栄養素の基礎知識に関する問題です。食品のカロリー、消化器官との関係、調理上の工夫、病気と食事の関係なども含まれます。
  • 衛生法規
    日本国民の「健康で文化的な生活」を守るため、安全性の基準やルールが定められた法律が「衛生法規」です。調理のプロが提供する料理は、おいしいだけでなく安全でなくてはなりません。
  • 公衆衛生学
    衛生学は医療系に近い内容ですが、その重要さから食の資格の試験範囲にも含まれています。社会や環境や人に及ぼす影響について、環境汚染や公害等の観点から学びます。
  • 食品衛生学
    ひとたび書中毒が発生した飲食戦は存続が厳しいと言われていますが、食中毒を未然に防ぐため細菌やウイルスについて、また食品を安全に保存・調理する方法について理解しているか問われます。

難易度はそこまで高くない?

まず、合格者は定員制ではありません。
定員制なら自分がどれだけ良くできても、より正答率の高い人がいると合格を逃すことになります。調理師試験の合格基準は相対評価ではなく絶対評価です。

合格ラインの得点に達した全員が合格することができます。
合格基準は、正答率が60%以上で0点の科目がないこと。

国家資格は数ありますが、弁護士や税理士などと比べるとそこまでハードルは高くありません。(国家資格なので難しいは難しいです)

調理師試験の合格率

2019年(平成30年)度 調理師試験の合格率は全国平均で61.6%でした。

調理師試験合格率推移
画像引用:キャリアガーデン「調理師試験の難易度、合格率」https://careergarden.jp/chourishi/exam/


過去資料を見ていくとわかりますが、合格率はざっくり60%くらいです。
※ちなみに弁護士資格の合格率は30%くらいです

調理師試験の勉強方法

マークシート問題集

試験は全て4択のマークシート方式のため、過去問題集を使って間違えたところを繰り返し勉強する対策がおススメです。
問題の中には、「誤っているものを1つ選びなさい」といったマークシート方式特有の問題もあるので、とにかく数をこなしてクセに慣れるのが大事です。

>>調理師試験過去問題集はこちら

調理師試験のすべり止め対策法

繰り返しになりますが、調理師試験は基本的に各都道府県で年1回。
その年の受験で失敗すれば次は1年後です。
しかし、県をまたいだ掛け持ち受験は可能とも説明しました!

下記は2020年の試験日程スケジュールです。

2020年(令和2年)度 調理師試験日程

関東日時
東京          10月10日  13:30~
神奈川 11月15日  10:00~
千葉 10月10日  13:30~
埼玉 10月10日  13:30~
茨城 10月10日  13:30~
関西日時
大阪、兵庫、京都、滋賀 7月12日   13:30~
三重 10月10日  13:30~
奈良 8月17日   14:00~

10月10日が多いですが、地域によって開催日に違いがあります。
予め各都道府県へ願書を出しておけば、同じ年でも複数回受験することができます。
都道府県ごとに出題される問題は異なりますが、出題の傾向はつかめます。

もちろん、受験料や願書は出願する分だけかかりますが、何としても1年で合格したいという方には併願もアリですね。

まとめ

専門学校に通わず調理師免許を取得するには調理師試験に合格する必要があります。
試験日程は調理技術センターのホームページで、試験の出題内容は過去問から確認できます。
年1回の試験ではありますが、きちんと準備と対策を行えば最短1年で資格取得がめざせます。

法律の変更をうけて内容が変更となった場合は加筆修正いたします。

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